January 14, 2018

ステヤネン、うれしい初勝利 クルム/バートミッテンドルフ

今日の中止は残念至極だ。葛西にエンジンがようやくかかってきたので楽しみにしていたのだけど。

土曜の試合は追い風が強くて、渋い戦いだったなぁ。特に1回目の最後10人ぐらいは、ゲートが低いこともあってノーチャンスだった。ここの台は改修で全体のプロフィールが変わったが、ランディングバーンがフラット化されたわけではないので、フリーガー御用達感がかなり残っている。飛び出しの方向性が掴みづらく、高く出てしまうと後半伸びないジャンプになってしまうので、コツがいるようである。小林潤志郎はかなり苦労していた。逆に葛西はすごく合っていた。同じことがノルウェー勢、スロヴェニア勢にも言える。

ここでのステヤネンの勝利は順当だと思う。もし完全に公平な条件であっても、あり得た勝利だ。逆に今までフライングも含め、彼がワールドカップ未勝利だったことに驚いた。彼はノルウェージャンプの正統を受け継ぐような存在で、大柄な体で長いスキーを使い、熟達したスキーの滑りからのスピードを利して前に進むジャンプをする。まさにフリーガーの典型であり、今まで何度も勝っていてもおかしくない。来週のフライング世界選手権も、本命の一人ではあると思う。

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January 06, 2018

ストッホ グランドスラム達成 ビショフスホーフェン

ふぅ、凄いやつだな、カミル・ストッホ。
ストッホは一回目の完璧なジャンプでトップに立った。もう、ジャンプ週間連覇は決まったも同然だ。しかし、グランドスラムにラストジャンパーとして挑むのは、ものすごい重圧のはず。さすがのストッホも未経験ゾーンに入ることになる。

最後の10人に入り急にコンディションが良くなり、大ジャンプが続出した。下の風が向かい始めたため、ノルウェー勢のアグレッシブなジャンプが伸びる。ストッホにとってはまずい展開だ。1回目は渋い展開だったから、リードは大きくない。

ポーランドのホルンガッヒャーコーチは勝負に出た。1回目2位のクバツキのゲートを下げたのである。クバツキの1回目は本当に凄いジャンプだった。彼の高いジャンプが飛びすぎになるのは怖いから、ゲートを下げることは良い選択に思えた。

しかし・・・クバツキは硬いジャンプで伸びず。彼の悪い癖だ。どうやら条件も悪くなってきているようだ。それを見たホルンガッヒャーはストッホのゲートを下げず、元に戻した。

ストッホがスタート、ハンナヴァルトが叫ぶ「君の頭の中に何が去来しているか、私は知っている。とにかく、リラックス、リラックス・・・」

あの状況で、普通に飛ぶことがいかに難しいかを知るのは、世界でハニーだけだった。ストッホはその、普通に飛ぶことを完璧にやってのけた。ロスなく、速く、バシッと高く。彼のジャンプは勝利を示すグリーンのラインをギリギリ超えて、完璧にランディングした。ジャンプ週間4連勝、グランドスラムの達成だった。

自分のステータスであるグランドスラムを達成されたハンナヴァルトは、驚いたことにストッホと同じぐらい興奮して喜んでいた。自分と同じものを共有できる人間を得たことに。たぶん、ストッホが飛んだ時、心の中では彼も同じように飛んでいたのだと思う。

いや・・・それにしても、あのハニーの時と比べても、今回のグランドスラムは価値が高いと思う。普通、こういう偉業はトレンドが移り行く過渡期に、とんでもなくパフォーマンス差があって、始めて可能になるものだと思う。ハンナヴァルトの時は、長野後の長身痩躯時代。高身長低体重が有利な時だった。だからといって4連勝は簡単ではない。そういうパフォーマンス差があったと思われる、マリシュ・アホネン・ニッカネン・ニエミネンそしてシュレリーたちは達成できなかった。今回は・・・ストッホは完璧だったが、パフォーマンスのアドバンテージがものすごくあったとは思わない。1回1回のジャンプならほぼ同じレベルで飛べるジャンパーが片手にあまるほどいたと思う。その中で、コンディションのピークを合わせ、試合の流れを読み、自分のできる最高のジャンプをする・・・ことによって、小さな差を積み上げて勝ち取ったものだ。既に歴史上に名を刻むジャンパーだったが、これで彼は唯一無二の存在となった。

さて・・私はもう一つの戦いに注目していた。潤志郎がジャンプ週間の表彰台、あわよくば2位になれるかもと。順位表を見渡した時、不気味なのは爆発力のあるファンネメルだと思った。その危惧が現実となってしまった。いや、潤志郎の最後のジャンプは本当に凄いジャンプだった。ほんのちょっとの条件の差が・・・・。でも、ジャンプ週間の4戦すべてで入賞というのは、私の記憶の限りでは日本人で初めてじゃないか??ほかにいるだろうか?このレベルにいれば、あとほんのかすかなマテリアルの後押しとかで勝ち始めることができる。オリンピックでそうなればいいな、と夢想する。

(今日の潤志郎は7位だった・・ので全戦入賞は達成されてませんでした。ちなみに長野シーズンの船木は3連勝のあとビショフで8位だったので、あの時の彼も達成していません。確か葛西2位宮平3位になったことがあったけど・・・あの時(98/99)は・・・お、葛西が3-3-1-4で4連続入賞していました!)

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January 04, 2018

ストッホとフライタークの明暗が・・・別れすぎだよ インスブルック

ヨーロッパを席巻している嵐は収まっていない。今もボゥっという音が間欠的に外から聞こえてくるほど、荒れ模様である。

インスブルックの戦いが思ったよりずっとマシな状態だったことに、ホッとしている。もちろん、風の影響が無かったとは言えないが、試合が壊れるようなことはなかった。フライタークの転倒も、空中で多少横風にあおられた感はあるが、風のせいとは言えないと思う。とはいえ・・・膝を負傷してすべてが無に帰してしまったという結果は残酷すぎる。オリンピックに間に合わないような大きな怪我でないことを祈るしかない。

(追記 フライタークは膝の負傷ではなく、臀部のひどい擦過傷で当面、安静加療するとのこと。とりあえず筋肉・腱・骨の問題ではなくて良かった。)

それにしても・・・一方のストッホの輝きが増している。2回目のジャンプはとんでもない効率だった。ハニー以来の4連勝が現実味を帯びてきた。

もし、彼を止めるとしたら・・・タンデかもしれない。ガルミッシュの2回目に何かを思い出したらしく、今日の2本も彼らしいアグレッシブなジャンプだった。あの手のスピードジャンプは、ビショフスホーフェンで伸びるジャンプだ。昨シーズンの悲劇を払しょくするような凄いジャンプが出るような気がする。

一方、オーストリアチームの凋落は悲しさを帯びてきている。

今日の葛西の一回目はとても良かった。ポイント獲得でホッと一息。これで得意のビショフからフライングでいい方のスパイラルに入っていければ、と願う。

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January 03, 2018

突風

今日の朝の突風はシャレにならかった。
ここらへんでも、木が倒れたり、折れたりした。街路樹が根こそぎ倒れるっていったいどんな風なんだよ。もちろん、交通は大混乱。線路がふさがれたり、架線に枝が引っかかったり・・・。だが、午後にはそれらの大部分が復旧していた。こういうところは、ドイツ、すごいと思う。

家に帰ってきて、インスブルックの予選が行われたことを知って、ものすごく驚いた。
誰も怪我がなくて良かった・・。インスブルックは盆地だから風の影響が少ないのかな?

小林潤志郎の予選トップ、葛西の予選通過、ともに嬉しい。風速は弱まったが、今も外は荒れ模様。明日の試合も風次第の結果になりそうだ。

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January 01, 2018

完璧なストッホ ガルミッシュ

あけましておめでとうございます。
今年がみんなにとって良い年でありますよう、祈ります。

年が明けて天気は回復したが、風は残っていた。
新しいガルミッシュの台は上の風が少しでも追うと高さが取れないので、風が勝負を大きく左右する。ただ、カンテ左に新しく設置された防風ネットは結構効いていたみたいで、競技への風の影響はかなり抑えられていたと思う。

とはいえ、フォアファングの1回目とか、どうしようもない風に当たった選手もいた。今回のジャンプ週間、彼は運がない。2回目も恵まれたとはいえないが、普通だったらあのくらいは行くというジャンプだった。普通の状況で飛べていたら、総合でもストッホとフライタークに食らいついていたはずだ。クラフトも叩き落されてしまい、1回目で終了となってしまった。ただ、ふだんの彼ならこれくらいの風で2回目に進めないということは無かったはずである。今回は調子を合わせることができなかったということだろう。オーストリアチームは全体として沈んでいる。おそらく、地元メディアは騒いでいることであろう。

今日の小林潤志郎の4位は本当にすごいと思った。2回目のジャンプはかなりの風の中で飛ばされた。直後に強風で中断になったぐらい。あの状況での131.5mは信じがたいほどのパフォーマンスだったと思う。後の2戦、もし、ストッホ・フライターク・フォアファング以外で勝つとしたら彼しかいないと思う。

これに言及しないわけにはいかないか。葛西が大きな条件の不利もなく予選を通らなかったのには驚いた。滑りで重心を前において何かをやろうとしているのはわかるのだけど、サッツで全然踏めていない感じで、高さがまったく出ない。悪いスパイラルに陥っているように見える。この台はフライング的な台なので、彼の適性から言っても、ここで伸びないのは非常に苦しい。転戦しながらオリンピックまでに立て直せるかどうか。

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December 30, 2017

条件はしょうがない、とはいえ オーベルストドルフ

今日は昼頃から暖かい風が吹き始めて、まずいなぁと思っていた。こういう時はジャンプの試合はライヴで見ない方がいいかもと思うぐらい。スキージャンプにとって強風とべた雪の組み合わせは最悪だ。べた雪はブロアーで吹き飛ばせないので、風を待っていると飛び出し速度がどんどん落ちる。オーベルストドルフのように氷のシュプールがある台なら、流れてしまう雨の方がまだ、いい。

気温は午後になってどんどん上がり、オーベルストドルフも雨だった。それは不幸中の幸い。しかし・・・風はひどかった。強弱がありすぎた。今のマテリアルで秒速2m以上の追い風が吹くとチャンスはない。飛び出して、前に重心を移行せずに待っても何もフィードバックなくそのまま落ちてしまう。オーベルストドルフはいい台だから何とか試合にはなっていたが、勝負という意味ではあまりにも不公平感が大きかった。ジャンプ週間の開幕戦として非常に残念な試合となってしまった。

2回目に進めなかった葛西・プレウツ。2回目に叩き落されたアマン。2回とも最悪の条件だったヴェリンガーとフォアファング。この二人はまったく失敗していない。タンデのように何かバランスの悪いジャンプだったら結果が悪くても仕方ないとは思うが、あのレベルのジャンプを揃えてここまで差がつくのはかわいそうだ。

とはいえ・・・勝ったストッホのジャンプは2回とも素晴らしかった。2位フライタークは2回とも外し気味のジャンプだったが、それで最高のジャンプを出したストッホと4点しか差がつかなかった。すごいパフォーマンスレベルだと思う。一方、クラフトは1回目の好条件を生かしきれず、2回目に追い風を受けるとすとんと落ちていた。フライタークとはかなりレベル差がある。今季のジャンプ週間はいきなり、ストッホ対フライタークの様相を呈してきた。

今気づいたが、クバツキは冬、初めての表彰台か。今後もこういう難しい条件の試合では勝負に入ってくると思う。実力的には今までなかったのがおかしい。潤志郎は6位入賞で素晴らしい結果だが、1回目の好条件をもう少し生かせて2回目少し後で飛べていたら、勝負に入れていたかもしれない、とも思う。

今日の試合は気象条件以外は素晴らしかった。悪天候にもかかわらずの観客の入り、雰囲気、台の状態、ライブ放送のレベル、特にカメラワーク。サッツをきちんと撮り、早すぎず遅すぎずの絶妙のタイミングでワイヤーに吊るされたカメラの映像に切り替える。宙づりカメラは飛行を横から撮って、最後のランディングまで追う。ジャンパーが止まったところでサッツのスローを流すのだが、そこでサッツのタイミングをセンチ単位で表示してくれる。そしてランディングの真横と上正面からのスロー。流れるようなライヴ感がありながら、ジャンプの詳細をしっかりと伝えてくれる放送だった。すべてのジャンプ中継がこうであって欲しいと思った。

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December 17, 2017

フライターク強し エンゲルベルク

今日のエンゲルベルクでの試合は風の影響も少なく、ジャンプ週間に向けての良いパフォーマンスチェックとなった。

フライタークが強い。少し抜け出した感がある。ただ、彼は好調があまり長く続かない傾向にあるジャンパーなので、ここでピークになったのには多少不安がある。徐々に上がってきているストッホが不気味だ。ジャンプのバランスも良いし、経験も豊富。もはやプレッシャーで崩れるようなこともない。

一方、クラフトには停滞感がある。成功したようなジャンプでも、いい時のような最後の伸びがない。どこかでスピードをロスしている印象がある。まぁ、ジャンプ週間になればホームアドバンテージもあるし、変わってくるだろう。

ピーター・プレウツは間に合わないか。まだ、バラつきが大きすぎる。

ノルウェー勢は全体として好調だ。タンデとフォアファングはピーク・パフォーマンスではフライタークと遜色ないものを出せている。ジャンプ週間8本のうち、何本成功させられるかが勝負だろう。同じことがドイツ勢のヴェリンガーとアイゼンビヒラーにも言える。アイザイ(アイゼンビヒラーの愛称)はここぞというところで硬くなる欠点が解消しない。ちょっと前のハイベックの感じ。どこかで突き抜ける時がくるはずなんだが・・・。

日本勢、連続シングルの潤志郎はいい経験を積んでいる。ジャンプ週間も期待できるだろう。ただ・・・葛西の状態が上がってこない。心配になってきた。

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December 10, 2017

風と雨との闘い ティティゼー・ノイシュタット

今週のドイツはかなり荒れた天気だった。
ティティゼー・ノイシュタットは台のプロフィール自体は規模に合致した非常にまっとうなものだと思うが、いつも風に悩まされる。周囲の地形の影響と思われる強い向かい風が間欠的に吹き、その後には飛び出し直後に変な巻き風が残るように思う。あるジャンパーが向かい風を受けて伸ばした後、続けて飛んだジャンパーが全く違う挙動を示すこともしばしばである。飛んでみなければわからない、とはこのことだ。

今大会も、結果とジャンプの出来の間にあまり相関が見えない戦いとなってしまった。ジャンプの完成度が素人目ではわからないこともあり、個々のジャンパーの状態については判断できない大会だったと思う。

今日の個人戦は追い風が強くて、もう、とにかく試合を成立させるだけ、という感じだったなぁ。いい条件で飛んだ潤志郎がトップだったので少しドキドキしたが、最後の3人になって風が急に凪いでしまい、それを逃さないタンデ・ヴェリンガー・フライタークはさすがだった。風神が最後まで残った観客のために風を止めたということかな。

とにかく、みんなお疲れ様です。

大会全体を見れば、各チーム・各選手ともに少しづつ前に進んでいることはわかる。ただ、その進み具合には差がある。団体戦の3強、ノルウェー・ポーランド・ドイツは順調。スロベニアはプレウツ以外はいい感じに飛んでいたのでチーム的にはかなり追いついてきたように見える。驚いたことに、オーストリアチームが少し遅れている印象がある。もしかしたら、昨シーズンにあったアドバンテージが何らかの理由でなくなってしまったのかもしれない。スーツやアンダーウェアに関わるうわさが飛び交っているようだがあまり気にしすぎないようにしよう。日本はマテリアル的には微妙に後手に回っているようにも感じるが、今季に関してはとにかくオリンピックで勝負できる状態であればいい。ともあれ現在の小林潤志郎のジャンプは素晴らしいと思う。葛西はもう少しスピードが上がってくれば勝負に入ってくるだろう。開幕戦で肩を脱臼した伊東大貴の状態についての情報がないのだが、ジャンプ週間に間に合うのだろうか。

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December 03, 2017

ロシアの台はドイツの庭 ニジニ・タギル

ロシアの新造台は、どれもランディングバーンがフラットな作りになっている。
こういう台では空中の技術はあまり効かず、純粋に身体能力の勝負となりがちだ。

特に今回のように上の風が少ない、もしくは追うような状況では、ジャンプ前半で高さがなければストンと落ちる。
サッツの方向性を絶妙に上方向に微調整しつつ、かつ、純粋なパワーが必要となる。

そうだから・・・ジャーマンパワーが生きた。こういう場ではヴェリンガーがクラフトに勝てる。フライタークは方向性を上の方に戻して、トップレベルに戻ってきた。

風の運不運も大きく作用する戦いだった。飛び出し直後の必要な風があるかどうかが重要で、下の方で使えない向かい風をもらってもウィンドポイントの分だけ損する感じだった。

その他気づいたこと。

アマン、かなり戻ってきた。ランディングでもポイントが出るようになってきている。オリンピックに間に合うかも。
一方、ピーター・プレウツはスキーに乗れていない。フィッシャーへのスキー変更が裏目に出ている感じ。エラン系のスキーを使っていたジャンパーは結構、その撤退の影響を受けている。

スロベニアの若手、ティミ・ザイツ。名前は覚えておいた方がいいかもしれない。

今日の中村直幹、惜しかったなぁ・・・・最高のジャンプだった。この超絶レベルの戦いで2回目にあと0.1点まで迫れたことは大きな自信となると思う。

女子ジャンプの方はまったくフォローできてません・・・。

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November 26, 2017

ダミヤン、驚きの勝利 ルカ

ルカ/クーサモでのワールドカップは、金曜の予選こそ、ここ特有の意地悪な風が吹き葛西を含め何人かの選手が被害を被ったものの、土日は風の状況も安定しており、良い試合だった。

土曜の団体戦、日本の表彰台は素晴らしい。なによりも、昨シーズンにあったやるせないほどの差がなく、ちゃんと飛べば結果がついてくるという状況にあることが、うれしい。そして、今回潤志郎がしびれる状況でのラストジャンパーを経験できたことが、後々に繋がってくるかもな、などと夢想できることが、うれしい。

日曜の個人戦・・・・開幕2戦目とは信じられないほどの競技レベルだった。88キロの飛び出し速度でも、そよ風程度の向かい風があればみんな130mを大きく超えてくる。上位のレベルは非常に高いところでひしめいている。

私には勝負を分ける135mのジャンプと140mのジャンプの差がわからない。どうやら、ほんの少しだけ前に突っ込みすぎて、コンマ1秒以下の単位でスキーが上がってくるのが遅れるといった、微妙な違いによってその差が出ているらしい。つまり、技術的に完成されたジャンプをするのは当然で、その洗練度の優劣における戦いが行われているということだ。ほんの少しだけの、失敗とは言えないような違いが大きな差になってしまう世界になっている。

そんなだから、2回完璧に揃えるのが難しいのだろう。まだ雪の上でのジャンプが少ないからかもしれない。そういう状況で、上位15人ぐらいのチャンスがあるジャンパーの中で完璧に2回揃えた人間が勝つという状況になっているようだ。ヴィスラは潤志郎、そして今回はダミヤンがそのジャンパーだったということになるのだろう。

ダミヤンはサッツの効率という点ではトップレベルであり続けているジャンパーだから、勝ってもおかしくはないのだが・・・・それにしてもいきなりでここで勝つとは驚きである。

今週の戦いにおいて、パフォーマンス的に頭一つ、抜け出していたのがクラフトだった。今日はクラフトが1回目に突っ込みすぎて失敗したことで混戦に拍車がかかったとも言える。土曜、日曜ともに、彼の2回目のジャンプは信じられないスピードだった。揃いだしたら手が付けられなくなりそう。

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