December 07, 2018

ひどい天気

ここ数日、暖かい風が吹き、間欠的に雨が降っている。
テテゼー・ノイシュタットの大会が中止になるのも致し方ない。
しかし、残念。あの大きな台で向かい風を受け、陵侑がどこまで行くかを見たかった。
超低速条件になっただろうなぁ。

この荒天は今週末でいったん収まるようだが・・・
エンゲルベルクからジャンプ週間は良い条件になって欲しい。

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December 02, 2018

このまま突っ走って欲しい

ニギニ・タギルの台は力のいる台で、いつもはドイツ勢の庭のようになる。
ただ、今回は向かい風が吹いたこともあり、それほどそういう感じにはならなかった。
とはいえ、この台で普通に飛べれば勝てるという状況になることは、日本人ジャンパーにとっては特異以外のなにものでもない。前回のルカだって、新造の、かなり力のいる台だったし。小林陵侑のパフォーマンスは今までの日本人の範疇を超えた領域に入っている。

ただ・・・この程度の弱い向かい風、新しい標準的な台という条件で飛び出し速度が86キロ台になるのは異常な感じがする。そんなに浮力が多くなっているのかな。今季からブーツを脱いだ状態で計量を行うことになって、今までの体重では一段階、スキーは短くなっているはずなんだけど・・・。このルール変更はパワー系ジャンパーにとってはありがたいはず。このあたりにそれぞれのジャンパーの不調好調の原因があるように思う。

今日は、ストッホの2回目の、飛び出し付近で追い風のときはこう飛ぶというお手本のような、超絶技巧ジャンプを見られてよかった。

フィンランドのアールト、待ちに待った覚醒か?

葛西はずいぶん復調した。もう少し大きな台ならポイントが取れるところまで来ていると思う。

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November 26, 2018

昨日は日本のスキージャンプにとって記念すべき日かも・・・

昨日のルカで起こったこと。よく考えてみるととんでもないことだと思う。

100%ではないとはいえ、昨シーズンの金メダリスト、それも完全に確立されたチャンピオンレベルのジャンパーの二人が、ほぼ完ぺきなジャンプをした。それを、小林陵侑は計算上10m以上、上回った。ルカのジャンプ台は確かに、ある点を過ぎると飛びすぎになりやすいジャンプ台だと思う。それにしても、彼のジャンプの飛行曲線は異常だった。あの感じは、アホネンの全盛期とか、15/16シーズンのピーター・プレウツの感じにそっくりだ。アスリートタイプのジャンパーがハマった時に見せる、誰も手が付けられないぐらいに物理的に差があるパフォーマンス・レベルである。昨日の彼のジャンプは、かなりピーター・プレウツに似ていた。深めのクラウチングから、まっすぐに出るジャンプ・・・・リジットな膝と豊富な速筋、そして体のバランスとコーディネーションのすべてがそろわなければできないジャンプ…だと思う。

日本チーム全体の調子がいいわけではない。つまり、おそらくだが、彼のこのパフォーマンスに、マテリアルによる下駄はない。今のレギュレーションでは、マテリアルによる大きな勢力変化が起こる確率は低い。

これがどういうことなのか。おそらく、その答えは年末年始と3月に出る。怪我さえなければ。ここについては神様にお願いするしかない。

そうなってから、急に騒ぎ出すんだろうなぁ、日本の報道は。いや、そうでもないか。オリンピック終わった後だし。日本のジャンプにとって、歴史的に凄いことが起こるのになぁ・・・。

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November 25, 2018

当たり前のように連勝・・・

最後は風が強くなってドキドキだった。
これは危ない、自分だったら二つ下げる・・・・と思ったら宮平コーチはちゃんと二つ下げた。
それでも・・・・危なかった。宮平コーチは心臓が止まりそうになったはずだ。

これは・・・本当に小林陵侑の時代が来たのかもしれない。
もちろん、他のジャンパーの状態がまだ100%ではないから、今の一強状態が今後も続くとは思わない。しかし、現在の彼のパフォーマンスは、チャンピオンレベルにあることは間違いない。そして・・・ここからもう一段、上がる可能性もある。そうなったら・・・。宮平ヘッドコーチ・葛西監督の手腕が問われることになりそうだ。

中村直幹のジャンプ、いいと思う。今日は二回目、かなり硬くなってたけど、これも経験だろう。

第二のドメン発見。ザック・モーゲル。

他国にも世代交代の波が押し寄せてきている。ポーランドのヴォルニーとか、ドイツのジーゲルとか、スロベニアのザイツとかは将来が約束されているけど、新しく出てきたエストニアのエイグロという小柄なジャンパーがちょっと気になっている。若い頃のマリシュを彷彿とさせるような・・・・とにかく速い。ああいうジャンプは才能がないとできない。

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November 24, 2018

小林陵侑、あっさり勝った

今季は勝つだろうとは思っていたけど、ここであっさりと。
風で試合が順延になって、一回勝負になることが決まっていた。だから、あっさりと、なんだけど。
でも、その一発勝負で百戦錬磨のストッホに勝つのは至難の業だと思う。
風の助けなし。
すげぇよ、本当に。
陵侑時代の幕開けかも。

地味だけど、中村直幹のポイント獲得はうれしい。それに値するクオリティのジャンプだった。もっと、いけるはず。葛西は少し手掛かりを掴んだ感じがあった。

今日は風のロシアンルーレットで、かわいそうなジャンパーもたくさんいたが、久しぶりにドメンのイカれたジャンプをみれて良かった。ノルウェー勢が調子を上げてきている。そろそろ来るかな。オーストリアはシュレリーがいいジャンプをしている一方で、ハイベックがどうしようもない状態だ。どうしてこうなった。

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November 16, 2018

シーズン開幕、だけど。

昨シーズンの振り返りを書いてから一度も更新することなく、2018/19シーズンがヴィスラで始まってしまった。
ブログに何かを書くためには、書くべき事柄とともに多少の余裕が必要だが、今はその両方がない。スキージャンプに関しては、去年の春先にジャンプ台のことを書いたら、もう書くべきことがなくなった。

ということで、たぶん、もう今までのようにはブログを書かないと思う。スキージャンプに関して何か書くとしても、備忘録的に、読まれることをあまり意識しないものになるだろう。

と言いながら書いているのは、やっぱり・・葛西が心配だなぁ、ということに尽きる。予選のジャンプを見て、彼のスランプは深刻だと思った。スランプだといいなと思う、と言う方が正しいかもな・・・。

今季は陵侑がやってくれるだろうから、日本チームとしては心配ないのだけど。

ヴィスラは低速台だから割り引いて考えなくてはならないが、ジャンパーたちは昨季よりも低めに前に飛んでいる気がする。追い風条件だったのに、飛び出し速度は88キロ台だったし。かなり浮力があるのかもしれない。

あと、フィッシャーのスキーを履いている選手が減った気がする。アマンがスラットナーで飛んでいるのは違和感ある。

ピーター・プレウツは怪我でしばらくは欠場か・・・フロイントは次のクーサモかららしい。しばらくはストッホ対新勢力という構図かな?現状、クリモフ、陵侑、クバツキのジャンプは頭一つ抜けていると思った。夏の成績が冬の序盤に直結するようになってきたな。

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March 31, 2018

2017-2018シーズン回顧 競技の成熟がもたらした予定調和と格差

今季は個々の試合やジャンパーにはあまり触れずに、全般的なことに絞って回顧してみることにした。

ジャンプ週間、フライング世界選手権、オリンピック、RAWAIRと盛りだくさんなシーズンだったが・・・私のような日本人のいちスキージャンプファンにとってみれば、大きな盛り上がりもなく、なんだかスーと過ぎていったという感覚が否めない。マテリアル面でのビハインド解消と新戦力の台頭により、日本人選手の成績は昨シーズンより確実に上だった。多少、期待値が現実を上回っていたのかもしれないが(特にオリンピックに向けて)、日本人が活躍しなかったから盛り上がらなかったというわけではないように思う。少なくとも自分は、小林潤志郎の勝利だけでなく、日本選手は全般的に頑張っていたと思う。

では、なぜ盛り上がらなかったように感じるのだろう?

シーズンが終わって何気なく今季の成績を見ていて、一つ驚いたことがある。それは国別対抗のチェコとフィンランドの点数だ。団体戦の点数を除いた個人の獲得ポイントは、それぞれ、45点と19点であった。ロシアも55点しか取れておらず、アメリカの62点を下回っている。まさに壊滅的だと言えるだろう。

これは逆に言えば、上位6チーム+アマンでほとんどのポイントをスイープしたということだ。各チーム5人として計算上31人にしかならないから、ほとんどの試合で同じ選手が2回目に進んだということになる。

また、各試合の上位を振り返ってみても、序盤こそ日替わりな感じがあったが、12月以降はほぼ同じメンバーでトップ10を占めていて、大荒れのザコパネを除くと勝ったのはストッホ・フライターク・ヴェリンガー・ノルウェー勢だった。オリンピック以降の後半戦はストッホとノルウェー4人にクラフトが表彰台のほとんどを占めていた。

つまり、今季はパフォーマンスレベルの確固としたヒエラルキーが分厚く層状に形成されていて、勝つべき人が勝ち、その下に表彰台に届く選手が10人ぐらいいて、2回目に進める人もだいたい決まっている、という状態だったのである。これまでも少数の選手がものすごく抜けてしまうということはあった。しかし、これほど上から下まで動かないということは無かったと思う。天候条件の大荒れやものすごい風の幸運、不幸がなければ大きくは紛れない状況だった。

予定調和と言えば聞こえはいいが、まぁ平たく言えばいつも結果が同じで面白くないということになる。その、勝負に入れる10人に贔屓の選手が入っていなければ、なおさらだ。だから、少しづつ冷めていってしまったということなんだろう。

なぜそうなった?

まず、マテリアル面での差があったのではないかという疑念が浮かぶが、おそらくそれは違う。

逆に今季はスーツの審査がいちだんと厳しくなり、マテリアル面でのチーム間有利不利はかなり抑えられていたはずだ。オーストリアチームが不振に陥ったのは、おそらくだけど、昨季、彼らだけにあったスーツでのアドバンテージがなくなったことが大きかったのではないだろうか。一方、今季の日本選手にはマテリアル面での不利はほとんど感じなかった(スーツに関して言えば、感覚的にはアドバンテージすらあったように感じた)。おそらく、フィンランドやチェコ勢もほぼ同じレベルのマテリアルで飛んでいたと思う。それに、もしマテリアル面で大きな差が生じているのだったら、チーム単位でそれが起こるはずなのだが、今季に関してはそれぞれのチーム内での差も大きかった。

FISが取り組んできた、公平公正な競技を実現するためのルール作りは一段落を迎えたと思う。それは成功し、スキージャンプは非常に成熟した、公平な競技になった。体の違いによる有利不利は抑えられ(BMIルール)、条件の違いも抑えられ(コンディション・コンペンセーション)、今季はついにマテリアルの差もずいぶん抑えられた。

しかし・・・それに追随する形でジャンプ技術も進化、洗練化していった。安定したルールのもと、各選手の飛び方は最適化されていった。私は、その行き着いた先が、今季のような紛れのない状況だったとみている。

今季のノルウェー勢のジャンプやフライングをドイツ勢やポーランド勢のそれと比べたとき、飛行曲線がかなり近くなってきていることに気づいた。数年前まではフリーガーとジャンパーの飛び方には大きな差があったが、今季はトップレベルにおいてはほとんど差がないように見えた。みな、高くて速い。低い飛行曲線のジャンパーはいくらサッツで速くても伸びないし、それが遅いジャンパーはいくら高くても伸びない。それは、程度の違いはあれ、ノーマルからフライングまで同じだった。安定したルールのもと、規格化されたマテリアルと台で突き詰めていけば、同じ飛び方になっていくということなのではないか。

技術の均一化が極まってくると、勝負を決めるのは何か?それは純粋に運動能力ということになる。語弊は承知で言えば、陸上競技のようなものである。例えば走り幅跳びで自己記録に50cm差があればほぼ逆転しない。スキージャンプはそういう競技になってきているのではないだろうか。技術的に最適化が完了した選手の中で、アスレティック能力順に順位が決まるということである。

フィンランドやチェコの不振は、おそらく「伝統の技術」が最適化を阻んでいて、そのうえ選手人口の低下に伴ってアスレチック能力の高い選手がでてこなくなっているということなのだと思う。「伝統の技術が最適化を阻んでいる」のカテゴリーには、おそらく(ダミヤン以外の)スロベニア勢と葛西も入るのだろうが、彼らは非常に運動能力が高く独自技術に長けているためにまだポイントが取れているという風に認識している。しかし、今季、彼らのトップグループに対するビハインドは広がっていた。

日本チームにおいては今季、小林兄弟が台頭した。彼らはまだ技術的に完成されたジャンパーではないのに、である。彼らの身体能力が非常に高く、まだまだ伸びしろがあるということではないだろうか。今後も期待したい。

来期はどうなる?

今季の状況がFISにとってハッピーなのかそうでないのかは分からない。現状が競技としては素晴らしく、スキージャンパーにとって望ましい状態であることは確かだと思う。一方でここまでの寡占状態は競技のグローバル化とポピュラリティの獲得の視点からは望ましくない。ある種のギャンブル性はスキージャンプの魅力であり、大衆の熱を生む元でもある。それがあまりにも欠ける状況は見るほうにとっては嬉しくない。そんなこと言ったら、いったいどうせいちゅうねん、てホファーさんに言われそうだが。たぶん、このまま、下位チームが追い付いてくるのを待つという感じなんだと思うし、そうあるべきだろう。試合をエキサイティングにするための、競技者を無視したルール変更はあってはならないと思う。

技術・マテリアル系で、一つだけトレンドの変化を感じていることがある。それは、高身長選手の不利が少なくなりつつあるということだ。今期は大柄ジャンパーの代表と言えるステヤネンだけでなく、190cm以上あるゼメニッチも勝った。スーツの生む浮力が抑えられたことで、スキーによる浮力と飛び出し速度の重要性が増しているからだと思う。近年、スキーが短くなっていった理由は、長いスキーではサッツ後にスキーの上りが制御しづらくスピードをロスするからだと思われる。しかし、その短いスキーでは慢性的な浮力不足なのは明白だった。今季のステヤネンのサッツを見ると、長いスキーでもスキーをコントロールする技術に目途がついてきていているように見える。来期は高身長選手が長いスキーを使って浮力のアドバンテージを得るという、長身痩躯時代のようなことがあるかもしれない。もしかしたら増量して少し長いスキーを使う選手も現れるかもしれない。だから、ステヤネンが引退するとしたら、本当にもったいないと思う。この流れなら来季は彼が主役になってもおかしくないとすら思っている。

この身長トレンドの風向きの変化が、女子ジャンプにおいては高梨とルンビの関係性の変化に出たような気がするんだが・・・あと、アスレチック化の波は女子にも来ていて、これもルンビに有利に働いている。高梨がこれらのトレンド変化を跳ね返してトップに返り咲くには、相当な努力を要するのではないかと思う。

あまりまとまらない雑文・長文にお付き合いくださってありがとうございました。
来期も普通にジャンプが楽しめるよう、平和と健康を祈ります。
スキージャンパーの皆様、今季もありがとうございました。

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March 25, 2018

ストッホの祝日 プラニツァ最終戦

ドイツは今日夏時間に切り替わり、最後の寒波も去って春のような陽気が来た。

プラニツァの戦いは、木曜の予選は風が途中で大きく変わってひどいことになったが、金曜以降の本選はかなりの好条件だった。プラニツァは改修後、素晴らしい台になった。巨大なラージヒル、という印象は今年も健在で、すべてのジャンパーに公平なセッティングだった。またウィンドファクターの効きがよいので、多少の風は勝負に大きな影響を与えない。ただし、慢性的浮力不足の現在のレギュレーションにおいては、少々の失敗により高さもしくはスピードを失った時は、風が悪いと落ちてしまう。勝負に入るには2本完璧にそろえることが絶対条件になる。

個人的には、葛西の爆発に期待していたんだが・・・・2本揃わなかった。残念だけど、今季を象徴するような戦いだったと思う。団体戦の成功したフライト等を見る限りにおいて、ピーク・パフォーマンスは大きくは変わっていないと思う。ただ、今季は技術の方が安定しなかった。もし、能力的な低下があるとしたら、それは「余裕」の部分・・・技術面や条件面で何か問題があった時に力で何とかする下駄の部分・・・だと思う。

一方で、今日の小林潤志郎のフライトには驚いた。方向性を前に、スキーの引きつけをかすかに遅らせてスピードを維持する・・・・弟のいいところを吸収したようなフライトだった。何か掴んだとしか思えない。これでシーズンが終わってしまうのがもったいない気がした。

総合優勝や国別対抗に関してはもう決まっていたのだけど、フライング総合とプラニツァ7というRAWAIRの小型版みたいな戦いは結構、最後まで熱かった。フライング総合で3位、プラニツァ7で2位だったストッホは条件の良かった1回目にゲート下げで大逆転を狙い、それが見事に当たって、今日の試合に関しては大リードの勝利だった。プラニツァ7で昨日までトップだったフォアファングは2回目にゲートを下げたのだが、無風状態で226mと伸びず、ヒルサイズの95%を超えられなかったためにゲートファクターのプラスポイントも得られず、結果としてストッホの逆転を許してしまった。最終的な差は9.4点・・・くしくも得られなかったゲートファクターポイントと同じだった。ゲートを下げなければたぶん勝っていた・・・20000スイスフランが・・・。

フライング総合はステヤネンが念願成就というところだった。実は1回目に失敗して沈んでいた彼がフライング総合トップを守れるとは全く思っていなかった。ストッホが勝った場合3位にならないといけないヨハンソンがクラフトを超えられず、そして、タンデがきちんと飛んでノルウェー同士の潰しあいになった・・・・と思っていたら、なんとフライング総合ランクでステヤネンがトップになっていた。最後、風が横風に変わってトップ10の多くのジャンパーが伸びなかったことで、ステヤネンが今日の試合で5位まで上がっていたからだった。

ということで、ノルウェーチーム内は悲喜こもごもの様相を呈していたが、チーム全体としてはこれ以上ないシーズンだったと言えるだろう。

オリンピックシーズンのこの最後のジャンプは少し感傷的になる。これがワールドカップを飛ぶのが最後、というジャンパーが必ずいるからだ。引退を真剣に検討すると言っているアマンやステヤネンは、あの素晴らしいフライトが最後なんだろうか?ファンとしては、もったいなすぎるよ、と言いたい。ブレーキングトラックで、ジャンプを終えたファンネメルは明らかに泣いていた。彼も・・・?

シーズンを通して感じたことはいくつかあるので、それは来週のイースター休暇にまとめよう。

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March 18, 2018

ヨハンソン、初勝利 RAWAIRはストッホが辛くも逃げ切る ビケルスン

また、ヨーロッパは急に寒くなった。春に向けて緩もうとしている体に、この寒さはこたえる。
あと、寒暖差は風を招く。ビケルスンもクルクル回る風に翻弄されるような戦いだった。

しかし、真のスピードのあるジャンパーはあまり風に依存しないようだった。特に、下の方の風はあんまり関係ない。ストッホ、ヨハンソン、ステヤネンらは、上で叩き落されさえしなければ220までは行けるという感じだった。

団体戦のノルウェーの圧勝ぶりは白けるほどだった。世界最高のフリーガーが4人並んでいるのだから他の国の付け入る隙はなかった。しかし、団体戦そのものよりも、ヨハンソンとストッホのRAWAIR総合の争いが注目の的となった。ストッホの1回目、ずっと吹いていた向かい風が追い風に変わり、さすがの彼もゲート7からでは200mを超えるのが精いっぱいだった。その結果、ヨハンソンにとって絶望的と思われたRAWAIRの総合ポイントのストッホとの差が、55.7点に縮まったのである。距離で46mだから、個人戦でストッホが風で落とされるようなことがあれば逆転が起こりうるという差になったのだった。

今日は土曜よりはいくぶん、風が弱かった。相変わらず風向は一定しないが、許容範囲と言えた。ストッホはフライングのポイントがほとんどないので、1回目はヨハンソンよりもかなり前に飛ぶ。これがどう出るか・・と思っていた。もし、ストッホが飛んだ後に向かい風が出てゲートが下がるようなことがあれば、大きな点差がつく可能性が生じるからだ。しかも1回目のストッホは久しぶりに失敗と言えるジャンプで、風の助けもなく、223mに終わった。が・・彼にとって幸いなことに条件が大きく変わることはなかった。ヨハンソンはゲートを下げて勝負に出て差を詰めることには成功したが、39.3点もの大差が残った。

2回目のストッホのフライトは、少し硬さはみられたものの1回目よりはずっと効率の良いものだった。風の助けは無かったが、237mでランディングもバッチリと決めて、これでRAWAIRは勝負ありとなった。ヨハンソンは246mまでぶっ飛んで今日の勝利を手にした。最後のステヤネンはガチガチでちぐはぐなフライトだったなぁ。あれで230超えるんだから凄いんだけど。

今日の個人的一番のフライトはドメン・プレウツの2本目。ようやく、彼らしいジャンプが見られた。恐るべき才能だ。葛西のフライトは2本とも良かったがスピードがいまいち乗らない感じだった。ステヤネンと違うのはそこだけな感じがした。期待していた小林陵侑は弾けず。飛び出しスピードの違いに対応しきれなかったように思う。ここは、葛西のコーチとしての手腕に期待しよう。

ストッホはプラニツァの2戦を残し総合優勝を決めた。まぁ、今年は彼の年だった。国別対抗もノルウェーがドイツに1000点近く差をつけている。次のフライングでこの差が縮まる可能性は、まったくない。
ということで、あとは最後のフライングショウを楽しむとしましょう。

あ、、競技違いだけど、渡部暁斗のワールドカップ総合優勝は偉業だ。もっと称賛されるべきだ。他競技や昔と比較するつもりはないが、今のルールとフィジカル上位のトレンドにおいて、日本人がノルディック複合を総合優勝するのは、至難の業だと思う。

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March 15, 2018

RAWAIR 誰もストッホを止められない 

手短に。
リレハンメル、トロンハイムと平日の連戦。ライブで見るのは難しいのでオンデマンドで飛ばしながら見たけど・・・あれだけ風の運不運があり、そして2番手以下のジャンパーが凄いジャンプを出して、それでもストッホの圧倒的勝利か・・・・。一段下から、風が良くなくてもヒルサイズ越えとなると、他の選手はどうしようもない。

リレハンメルのクバツキは、これで勝てないなら仕方がない。昨シーズンのヴェリンガーのような状態だった。今日のクラフトの2回目は、昨シーズンのRAWAIRで無敵状態だった時と同じレベルのジャンプだった思う。それを軽々と上回ったストッホが凄すぎた。

ステヤネンの好調ぶりが光る。ヨハンソンと共にビケルスンでの爆発がありそう。あと、地味に、徐々にピーター・プレウツがトップに忍び寄っている。彼もフリーガー特性があるジャンパーなので、注目したい。

オスロでは良かったハイベックが、リレハンメルでは全然ダメだった。どういうことだろう。葛西はリレハンメルは良かったのにトロンハイムでは元に戻ったような・・・。プロフィール的に大きく違うようには見えないのだけど、フィーリングは違いそうだ。

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